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2018.7.14

クラフトビールと大手のビールってどう違うの?

「クラフトビール」という言葉を目にする機会が増えてきました。

大手各メーカーから「クラフト」とついた商品も多くリリースされています。

では、クラフトビールとは何なのか?

そして、

地ビールとはどう違うのか、少し長くなりますが書いてみようと思います。

いろいろなスタイルのビール

いろいろなスタイルのビール

まず、日本において、ビールと発泡酒に税法上の区別があるような形で、

ビールとクラフトビールは区別されてはいません。

また、現在のところ、明確な定義も広まっておらず、クラフトビールとはなにか、正解が無い状態です。

一方でアメリカでは、Brewers Association という団体があり、そこでは定義されています

ここで考えるクラフトビールの定義を書いてみたいと思います。

ポイントは主に3つです。

・希少性
・多様性
・コミュニケーション

上記の3つが大手メーカーのビールと違うポイントだと思うのですが、それぞれについて書いてみたいと思います。

希少性

そこに行かないと飲めないビールもたくさんあります。

そこに行かないと飲めないビールもたくさんあります。

クラフトビールは小規模の醸造所が多く、生産される場所、量が決まっているものが多いです。

一年を通して飲めるビールもありますが、季節限定のフルーツを使ったものや、

ブルワリー同士がコラボレーションしたもの等、クラフトビールとの出会いは一期一会の場合も少なくありません。

だからこそ、ビールを知り、愛でる人たちが多いのかもしれません。

一方、大手メーカーのビールは、とにかくブレずに安定供給することが重要です。

また、多くの人に受け入れられることも大事です。

多くの関係者がいる中で、芸術家的なビール造りよりも、

大衆を意識したビール造りを(大きく言えば)社会から求められています。

それゆえに希少ではいけないのが大手メーカーではないでしょうか。

多様性

ビールには多様なスタイルがあります。

アメリカで開催されたワールドビアカップ2016において審査されるカテゴリー(ビアスタイル)は96もあります。

日本の大手メーカーが造っているビールは、(最近のものを含めても)

10程度しかないのではないしょうか。

「スポーツの中の柔道」のように「ビールの中のピルスナー」というスタイルだったりします。

クラフトビールは、そのスタイルに固執せずに造り手が自分の造りたいものを造るという側面もあるため、

醸造家の数だけビールができると言っても過言ではありません。

いろいろなクラフトビールを揃えているビアバーはもちろん、ひとつの醸造所で数十のスタイルを造っているところもあり、

そのビールを飲み比べるのも面白いものです。

クラフトビールは多様で、それゆえ様々な料理に合わせて楽しむことができるのも特徴です。

ビールのスタイルは100種以上

ビールのスタイルは100種以上

少し話はそれますが、地ビールとクラフトビールの違いもこのあたりにありそうです。

地ビールブームの時には、ビールの醸造所は増えましたが、主にドイツスタイルの数種類のスタイルを生産する醸造所が多く、

スタイルに関して多様性が広がった感は少なかったです。

現在、地ビールではなく、クラフトビールとして広がりを見せているのも、多様性という要因があるのではないかと思います。

最近は大手メーカーが「ビールの多様性=クラフトビール」ということを打ち出しつつ、

いろいろなスタイルの商品をリリースしています。

消費者として、スーパーやコンビニで、いろいろなスタイルのビールを安定的に買えるのは喜ばしいことです。

ただ、それがクラフトビールだと言われることには、ビールファンとして違和感を覚えます。

コミュニケーション

醸造家とのコミュニケーションも楽しい

醸造家とのコミュニケーションも楽しい

大手メーカーのビールはいろいろな工場で造られ、何人、何十人ものスタッフが関わっていますし、

誰が造ったのかは重要視されません。大手メーカーのコンテンツは属人的で無いことが重要です。

たとえるなら「誰が書いた記事か」ではなく「どの媒体に載っている記事か」で見てもらわないといけません。

その点、クラフトビールに関しては、小規模だということも含め、醸造家と顧客の距離が近く、

コミュニケーションが取りやすいのが特徴と言えるでしょう。

コミュニケーションによって、味が変わるわけではありませんが、ビールを楽しむという点においては、

生産者とのコミュニケーションがポジティブに働くことは大いにあります。

クラフトビールに関してはマーケティングよりも醸造家や醸造所の個性がポイントで、

それをどうデザインするか、伝えるかも重要です。

ビールでは無く、醸造所という単位で考えるのであれば、

大手メーカーが望むのは「loyalty(忠誠)」で、

クラフトビールを醸造しているブルワリーが望むのは「friendship(友好)」という違いもある気がしています。

そうなると、コミュニケーションも変わってきて当然ではないかと思います。

まとめると…

大手ビール:どこでもいつものビールが普通に飲める
クラフトビール:ある場所に行くとその時々のビールが楽しめる

という感じでしょうか。

大手メーカーが「クラフト」というキーワードでビールを販売しているのを前にして懸念するのは、

大手メーカーがコミュニケーションも無いままにクラフトビールを名乗り、

その言葉が消耗されてしまうことだったりします。

マスメディアのスポンサーである大手メーカーが作り出したイメージや定義が、

都合よく広まってしまったとしたら、本来のクラフトビールの良さは失われてしまうかもしれません。

大手は大手として、「クラフト」というキーワードは使わずに、

いろいろなビアスタイルのビールをリリースすればいいだけじゃないかと思うのですが、

宣伝やマーケティングがそうはさせないのかもしれません。

ちなみにアメリカでは、クラフトビールとして販売している大手メーカーのビールを Craft Beer ではなく、

Crafty Beer(ずるがしこい)と揶揄するマニアもいるそうです。

ビールは笑顔の似合うお酒です。

ビールは笑顔の似合うお酒です。

 

ビールの未来

ビール好きにとっての良き未来とは、大手ビールやクラフトビールという言葉ではなく、

ビールのスタイルによって語られる未来なのではないかと思います。

また、ビール好きとしては、美味しいのか不味いのか、好きなのか嫌いなのか、

よくできているのか不出来なのかで判断できるようになりたいものです。

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